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GMの有料広告撤退で激震が走るFacebook。GMはスーパーボールからも撤退のようですが少々事情が違うようにも感じます。
一昨年、しんちゃんはFacebookの利用を薦めていたがどうにもFacebook社のポリシーと利用している人の考えの乖離が気になり、あまり薦めなくなったのを感じている人もいるだろう。最強の口コミツールのはずだったが、mixi同様の友達作りツールになってしまったと感じ「情報共有」が円滑に進まない部分が生じるとだろうというのが一番の要因だ。
さて、短い前置きはさておき、今日の本題は「義理いいね!」だ。
いまのところ「義理いいね!」という言葉は検索上位には引っかかってきていない。
語源は「義理チョコ」から頂きました。
wikipediaさんによると「義理チョコ」の定義は
「感謝の気持ちや、コミュニケーションの円滑化を目的として女性から男性に対して贈答するバレンタインデーのイベントのひとつであり、恋愛感情を伴って意中の人に手渡す本命チョコとは一線を画す目的を持つ。」
となっている。
おもに「コミュニケーションの円滑化のために押す【いいね!】」を「義理いいね!」と定義している。
コミュニケーションの円滑化にして、何が悪いのか? 悪いことはない!!
ただ,商売するなら、何と何のコミュニケーションが円滑になったのか把握しておく必要はある。ここが重要だ。
さて、この記事を書くきっかけとなったのは昨日の「南ファイ」の記事「日食速報」での出来事。
記事にある「Facebookのいいねボタン」の横の数値は55とそこそこの数値をたたき出してる。
「南ファイ」は北海道日本ハムファイターズの記事を中心に名護球場周辺のことやIT関連のことを綴っているブログ村からの動員が多いブログだ。やんブロの名護カテゴリーで上位争いに参戦中。
アクセスの多くはファイターズファン、またはGoogle検索から訪れる人ですが「Facebookのいいねボタン」を押されることはほぼ皆無。
もう一度言おう「ほぼ皆無」だ。そのかわり、ブログ村のポッチは頂いている。しいて言えば「Facebook関連の記事にはいいね!はつく」ぐらい。
ファイターズファンが集まるブログにファイターズの記事を書いたわけでもなく、普段押されない「いいね!」が爆発したのがなぜか?また、「日食」の話題でGoogle検索から人が大量に流れこんでくるはずもない。言っておくがたかが500pv/日程度のサイトだ。ない、絶対にない。
こうなると、非常に気になりだす。いったい、Facebookはどれだけ集客をしてくれたのか?
ところが、そう単純に、「わーい、いっぱい いいね! もらったぁー」と喜べないのがFacebookの現状のようだ。
では、まず記事の訪問者数の報告だ。Googleアナリティクスによると「60」。
しんちゃんはてぃーだブログの有料コースに加入しているため、スマートフォンでもアナリティクスは動いていることは先に書いておこう。
アナリティクスの状況はこうだ。
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T氏のタイムラインにはブログの概要として「朝から瀬底大橋に出かけて、日食を撮って来ました。雲が多かったので悩ましい感じでしたが、隙…」という記事のごく一部のテキスト、写真が1枚貼り付けられる。それだけだ。その状況で記事に訪れなかった「30名」の人は何が「いいね!」のだろうか? テキストはもっとあるし、撮影した場所の引きの写真も地図も貼り付けてある。それも含めてひとつの記事なのだが。
その答えは、間違いなく「T氏との人間関係」が「いいね!」なのだ。
ちなみにT氏はしんちゃんの記事を読んでもらいたいと思って投稿したに違いない。他人の記事で自分のタイムラインを盛り上げようなどというセコイ考えを持つ人ではないからだ。結果的には7人も動員していただいことには感謝感謝でありますが、これがビジネスの観点になると混乱を招くものとなるだろう。
簡単に言うと、いいねの数とサイトの内容を見た人の数が比例しないということだ。
もっというと、Facebookが盛り上がってるねぇ感を醸し出すひとつの戦略なんかもしれない。
はじめの部分で書いた「何と何のコミュニケーションが円滑になったのか把握しておく必要はある」というのは今回の件でいうと「しんちゃんの記事が良くて、見知った人や見知らぬ人が良いねって言ってくれた」のではなく、T氏とのエッジランクを保つ「いいね!」が多かったということ。
そのことは自分の心のなかにしっかり刻むとして、やはり日々分析を行い続ける事の重要性が高いということを学べたのはありがたい話だ。もし普段からどういった記事が「いいね!」を押される記事なのか、どういう人が、どのくらいの「いいね!」を押しているのかをある程度理解していないと「この数おかしいやろ」と気がついていなかっただろう。きっと、浮かれ喜んでいたに違いないというお話です。
正直なところ、いちブログサービスを使っているため、携帯電話のアクセス部分がどうしても不透明できちんとした分析結果を出せていない記事なのだが、気になった人は是非真実のところを詳細に調べてみてほしい。営業担当者なら、広告の費用対効果を調べるべきだと思うのでひとつの手がかりなれば嬉しい限りだ。
GMの有料広告撤退がこの話とかぶる部分があるのかどうかわからないが、「GMにとってフェイスブック広告は、高校にポスターを張るようなものだ。ホールに集まって話をしている時に、誰がポスターを見ようとするだろうか」という部分には気を張って使っていきましょう。
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無理矢理な感じだが、今回の件をGM流に当てはめると「ホールに集まって話しているところに、T氏がこんな記事あるよーというと、みんなで愛想笑いをして次の話に進んだ」という感じかもしれない。そして、コミュニケーションを保持したのではないかと推測。
GMの表現で思い出しましたが、「Facebookは学生のゆんたくのようだ」といった沖縄の知り合いの視点は鋭いなと今更ながらに思います。
それと、Facebookの仕様は変わりやすい。2重いいねもいつまで続くかわからない。Facebookで営業するということはFacebookの仕様変更にも敏感さが必要ということもお忘れなく。大きな企業は専門のスタッフをつけているのはご存知だろう。そうではないときにどこにバランスを置くのか見極めていってほしい。