ちーす、しんちゃんです
ひっさしぶりぶりのティーダブログ更新。今日はリンク先に飛ばさないでてぃーだブログにかきかきだよ^^
自分への戒めかな。他人の振り見て我が振り直せってね^^
内容はタイトル通り、「台風」と「海水温」と「珊瑚」の関係
東日本大震災でしんちゃんが感じた事は「自然との共存」
そんななか、Facebook上で、元友人(写真構図パックンチョした人ね)が「台風くるな」と叫んでいるのを見てしまったのであります。最近辺野古の自然破壊に興味があるようで、Facebook上でもそれ関連には「いいね!」してはるんですよね。
なのに、「台風くるな」って、どういうことだと思ってしまいます。もしかしたら、「いいね!」押してもらってちやほやされたいってのがあるのかな。mixiの時と同じ事してるね。と思ってしまう訳です。神はもっと高貴な所におられますよ。
それはさておき、問題は「無知は最強」(この言葉久しぶりにつかったなぁ)ということであります。無知故に自分が言っている事が矛盾してると気がつかないのだとおもいます。
はい、では、「台風」と「海水温」と「珊瑚」の関係をお勉強しましょう。
今回の台風9号はちょうどいいお勉強材料であります。
簡単に概要を書いておくと
1.珊瑚は海水温30度以上で白化します
2.台風は海水温28度以上で成長します
3.台風は海水温を下げてくれます
4.台風到達前、沖縄周辺の海水温は29度まであがりました
以上です。感のいいひとはこれだけあればもう調べまくれると思います。
ではでは、スタート
1.珊瑚は海水温30度以上で白化します
昨今、珊瑚の白化現象というのが話題になっていますが珊瑚の死因として大きく言われているのは2点で「オニヒトデによる食害」と「海水温の上昇」です。それ以外にも赤土流土やイザリもイノー内の珊瑚には影響しています。
「オニヒトデによる食害」に関しては積極的な駆除を行い、今は大発生する前の対策に注目が集まっています。
「海水温の上昇」は「温暖化説」と「ラニーニャ説」があります。どちらにしても、海水温があがる事はよくありません。海水温があがると白化現象が起きます。白化とは「褐虫藻が宿主の対外に排出される(褐虫藻は高温に耐えられないため。)、あるいは褐虫藻の持つクロロフィル量が減少することによってサンゴの共肉部が無色化し、その骨格が透けて見えるようになる現象のことである。長期間、高海水温(およそ30度)が続くことで起きると考えられている。」wikipedia引用
長期間というのがどのぐらいかという問題もありますが、イノーのリーフエッジに立って、珊瑚の「あるところ」、「無いところ」の水の流れを見ると理解出来るとおもいます。夏場のイノーで、水が流れにくいところはまるで温泉のように暖かいですが、珊瑚がいない。イノーの中でも外洋からの水が流れているところ気持ちいい水温で「珊瑚」が活き活きとしてます。
備瀬崎はそれがとても確認しやすい場所だと思います。
wikipediaにも書いてありますが、珊瑚の住める環境の境は海水温29度以下ということは覚えておきましょう
2.台風は海水温28度以上で成長します
台風の成長は海水温に大きく左右されます。主要因が気温ではない事に注意してください。海水温が26度〜27度あたりで熱帯低気圧が発生しやすくなり(気温に左右はされます)、熱帯低気圧発生後海水温が28度以上になると台風へと成長していきます。
3.台風は海水温を下げてくれます
とかく嫌われがちな台風、でも、なぜかテンションあがります。これは島酒のなかに、台風になるとテンションがあがる成分が含まれているためで沖縄に住む人には仕方ない現象なのです。嘘です。
それはさておき、台風にもいろいろと役割はあります。その中の1つに、海水温を下げるという重要な役割があります。
詳しくは気象庁のページを見ていただければと思いますが簡単に説明をすると。
海水温が28度をこえると、海面からは蒸気がぐんぐんとお空に向かって放出されます。この現象自体が海水温を下げているんですが、これ以上に水温を下げる効果が台風にあります。それが「湧昇」と呼ばれる現象で強い風によって海面下の冷たい海水が引っ張り上げられ、海面の温かい海水と混ざることで海面の温度が下がります。
むかしなんかは、お風呂にお湯をはると上の方が暖かく、下のほうが冷たいなんてことはよくありましたが、この説明は沖縄では通用しないんだなと今しがた気づきましたw
4.台風到達前、沖縄周辺の海水温は29度まであがりました
それは、海水温を見てみましょう。海水温も気象庁が一日一回更新でデータを配布しています。
まずは台風9号が発生した7月28日
等温線で表示されています。太めのラインが区切りとなる温度で、赤が濃くなればなるほど温度が上がっています。
沖縄本島周辺の海水温は28度、本島以西は29度となっています。当初の台風進路予想では、この28度上を動いてくる予定で、本島直撃と出ていました。途中で海水温があがり、29度上に乗っかっためコースがずれだしてきたと思われます。
7月28日以降の沖縄地方(那覇)の天気ですが、
28 31/27
29 32/27
30 32/27
31 32/27
1 32/27
2 32/27
3 31/27
です。すばらしいぐらいの沖縄日和が続きました。しんちゃんもはしゃぎまったのでよーく覚えてます。
その結果、海水温は8月3日にこうなりました。
はい、沖縄本島がすっかり「29度」に囲まれてますが、それよりも7月28には無かった30度が沖縄本島以北に出現しているのがポイントです。気象は複雑なので簡単にすべてに適用するわけにはいきませんが、一週間あれば、海水温2度あげれますよと地球が言ってるように思います。
ちなみに、3日の気象衛星の写真見てみましょうか
みごとに、30度付近には雲がありませんね。
もし台風が来てなかったら、沖縄本島周辺はどうなってたんだろう。台風が無かったら、どこまで海水温があがるんだろう。考えただけでも恐ろしい話です。
5.自然と共存するには自然を理解しないといけない
さてさて、結論の前に、話の始めに戻って。なんで「辺野古の自然破壊」(基地賛成反対ではないですよ)と言っている人が「台風くるな」というとものすごい違和感を感じるかは、上記の通りですが、あえて書くと「辺野古の自然破壊」は2点が焦点です。
「ジュゴン」と「珊瑚」
台風がこなければ、海水温はどんどん上昇して「珊瑚」が生息出来る温度を超えてしまう可能性が非常に高いです。なのに、「台風くるな」といい、かたや「辺野古の自然破壊」はおかしい、珊瑚が守れないという。珊瑚を殺したいの生かしたいの?どっちなの?
しんちゃんには理解の限度を超えてしまってます。この状態を「無知は最強」と呼んでいて無知は時に人を傷つけたりもする鋭い刃だったりもします。
でも、一番言いたい事は、やっぱり、勉強しないといけないってことです。世の中の流れがこうだし、みんなこういってるからという理由で、その流れにのっちゃえというのが一番いけない。
自然の事を語るなら調べてから語ろうよ。
放射能の事を語るなら調べてから語ろうよ。
専門家じゃないからすべてを調べる事は出来ないけど、せっかくGoogleさんが世界中のWebサイトをコレクションしてくれてるんだし、wikipediaって百科事典もあるんだし、昔ほど「金がなければ知識が増えぬ」ということでも無いのだからほんのちょっとでもいいからしらべてほしい。
しんちゃんは、そこだけは常々気をつけて行きたいです。
もちろんぬけもありますよ。でも勉強してればぬけている事を指摘されると勉強になると思えるじゃないですか。なるほど、そういう意見も確かにあるよなって。実は、民主主義の基本だったりもしますし。
ってことで、自分への戒めでありました。しゃららーーーーい
しんちゃんさん
はじめまして、こんにちは。
ためになる記事でした。ありがとうございます。
あと、私が最近気になっていることがあるのですが、「オニヒトデの駆除」についてです。
大量発生するとサンゴに被害を与えるのは知っていますが、「果たして人間の手で駆除していいのだろうか?」と疑問に思っています。
なにかの意味があって大量発生したのかも知れませんし、間接的には「良い役目」を背負っているかもしれない、というのが私の疑問です。
実際のところ、どうなんでしょうね・・・。
(長文で失礼しました。)
アナログさん、はじめまして。
いい名前ですね。自分はデジタルッ子なのでアナログに魅かれっぱなしです^^
今回は台風と海水温と珊瑚の話を軸に置いていたので、オニヒトデのところはするっと流して書いたんですが、調べている時にちょっと気になった事がありました。
「オニヒトデ浮遊幼生を造礁サンゴポリプが食べて」という部分です。つまりはオニヒトデの子供は珊瑚の餌ってことですね。
オニヒトデと珊瑚の関係は結構難しい問題だと思うのですが、基本はアフリカでも行われているように、自然現象には手を出さないだと思いますので人の手を加えない方が望ましいとおもいます。ただ、珊瑚の場合は魚礁を造る役割があり、珊瑚が無くなると魚が居なくなり、特に小さな島などでは貴重なタンパク源の減少が起きるという問題も抱えているのも事実だとおもいます。
最近の研究ではオニヒトデが分泌液には魚の成長を早める効果があるというのが新聞で報道されていた記憶があります。
そういった事からも一概に悪とは言い切れないというのはあるかとおもいます。
最終的は研究者の方がいろいろと議論のすえ結論を出すのだと思いますが、ひとつ言える事は、珊瑚の生命力もなかなかすごいよって事でしょうか。先日、水族館で珊瑚の産卵があって、スタッフの人に話を聞いてきたんですが、産卵後の卵とプラヌラ幼生は一週間程度でかなりの距離を移動出来るそうです。ニライカナイという人工漁礁になぜ、珊瑚が付くのかが不思議だったので聞いてみました。そういう意味では生態系がが出来てるようにも感じますのでアナログさんのおっしゃる事は的を得てるように思います。
なるほど~台風と珊瑚はそう繋がっていたんですね!
以前、おじぃに「台風が来ないと虫が増えて、農作物の農薬が増える」と聞いてビックリしました
沖縄の農業は、長い年月かけて、台風に備えた品種改良や作付けをしてきていたんですね~
季節はずれの台風は困るけど、台風来ないと困るみたいです
そんな台風の色々な側面を生活の中で感じていた先人はすごいなぁ…って思いました
物事(最近だと基地や原発)、勉強すると、白黒つけられないことも増えていって…こうやって大人になっていくのですね(笑)
うろたんけさん、こんばんわ
いつもおいしいベーグルありがとうございます。
白か黒か決めれるのは未来の人たちでしかないのだと思います。
我々に出来る事は、過去の選択から学び、議論し、新たな選択をし、未来の人に胸を張って説明出来るかどうかだとおもいます。
沖縄って台風の事、よく考えてますよね。フクギで囲うのもそうだし、古民家の風の吹き抜けさせ方や、屋根の作りやら。残念なのは昔の文献が無い事。先人達の知恵をヒントに時代にあった感じに変えて行ければいいんじゃないでしょうか。